データで見る治療費負担
関節リウマチの治療薬は大きく5つのカテゴリに分けられます
関節リウマチの治療は、5種類のカテゴリに分かれ、それぞれ炎症や痛みを改善する目的、関節炎を鎮める目的、関節の機能低下を防ぐ目的で投与されます。
前田眞治 Jpn J Rehabil Med 2020; 57: 1011-1016. より作成
関節リウマチの症状が重いほど、経済的な負担は大きくなります
関節リウマチによってかかる費用には、直接費用と間接費用があります。
グラフは、関節リウマチの診断や治療にかかる費用、通院のための交通費、装具や介護にかかる費用などの「直接費用」についての推移を示したものです。関節リウマチの症状が悪化すると、直接費用は高額になります。また、関節の機能低下に伴い日常生活が不自由になること、それにより生活の質が悪化することも直接費用が増えることにつながります。
関節リウマチ患者さん1人あたりの年間直接医療費
日本リウマチ学会編. 関節リウマチ診療ガイドライン2020 2021; 診断と治療社, 192
Tanaka E, et al. Mod Rheumatol 2013; 23(4): 742-751を参考に作図
間接費用は、患者さん本人や介護をする人が仕事を減らしたりやめたりすること、家事ができないことなどで生じる経済的な損失にあたる費用です。関節リウマチ治療における間接費用は、直接費用とほぼ同等から3倍に相当するといわれています。
これらの経済的な損失を減らすためにも、早期から適切な治療を行い、関節の機能低下を防ぐことが大切です。
日本リウマチ学会編. 関節リウマチ診療ガイドライン2020 2021; 診断と治療社, 196
JP-N-CZ-RA-2100071